北緯40度 ミルクとワインとクリーンエネルギーの町

葛巻で文化を学び、はたらく ミドリアパレル中央株式会社

公開日 2022年02月25日

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グエン・ティ・チュエンさん:ベトナム出身

 

葛巻に来たきっかけと、その魅力

 「ベトナムで生活しながら、ずっと日本の文化に興味をもっていました。研修に行った先輩たちは『道路にはごみ一つなくきれいで、みんな親切にしてくれる。行けるならもう一度行きたい』と皆さん話してしました。それを聞いているうちに、私もいつか葛巻で働き、暮らしてみたい、と考えるようになりました」

 実際に葛巻に住んで感じる魅力の一つ目は”はっきりとした四季”「桜、紅葉、雪景色も本当に美しいですよね。ベトナムは、にぎやかな国なので、静かでゆっくりとした雰囲気も落ち着きます」
 葛巻の魅力のもう一つは”人”。人がつくり出す気持ちの良い空気感が葛巻にはあるのだそう「町のお祭りに参加したり、葛巻高校の生徒さんたちにベトナム料理を教えに行ったりもしたんです。みんな『おいしい!』と言って、たくさん食べてくれました。嬉しかった!」

 ベトナムの家族、研修生の仲間、会社の同僚、地域の人々。たくさんの人に支えられて、葛巻で充実した毎日を送っているチュエンさんです。

 

普段の仕事の様子と、その魅力

 朝6時に起き、日本語の勉強からチュエンさんの一日が始まり、出勤は8時、始業前にみんなでラジオ体操をして仕事を始めます。

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 工場の中はいろいろな部門に分かれていますが、チュエンさんが担当するのは、企業のユニフォームをオーダーメイドで製作する部門です。既製品にはないサイズを着る人の体型に合わせて仕上げていきます。一着の服ができるまでには20~30の工程があり、3年ほどで全部の工程を覚えるのだそう。

 

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お昼ご飯は休憩室で、研修生の仲間や他の社員さんと一緒に。

 午後の仕事を終えると17時にみんなで掃除を始め、17時5分には終業を知らせるチャイムが鳴ります。17時15分には、ほぼ全員が退社。

 寮に帰ったら夕ご飯です。夕ご飯作りは、寮の仲間で当番制。
 寝る前は、自分の部屋で日本語の勉強をしたり、ベトナムにいる家族とテレビ電話で話をするのだそう。

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 ミドリアパレル中央(株)が、ベトナムから研修生の受け入れを始めたのは2018年。チュエンさんは2期目の研修生です。

 仕事のなかで、魅力に感じることを聞くと「ミシンに向かいながら、この服を着て仕事をする方の姿を想像しています。長く着てもらえる、そして喜んでもらえるような、品質の良いユニフォームを届けられるように毎日、仕事に励んでいます」と話してくれました。
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おまけ

 毎日、朝と夜に欠かさず勉強しているという日本語で、こちらの質問を真剣に聞き、丁寧に答えてくれたチュエンさん。
 葛巻町での暮らしはどうですか?という問いかけに「暮らしていて気持ちがいい。会社の人も町もみんな親切で、笑顔で話しかけてくれます。私は葛巻町の暮らしの中で、愛されていると感じています」という言葉、聞いているこちらまで嬉しくなりました。

 目標に向かって努力している人のパワーを感じられた時間、ありがとうございました。

 

 【取材日】2021.11.24
 【所属名】ミドリアパレル中央株式会社

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