北緯40度 ミルクとワインとクリーンエネルギーの町

葛巻のいざというとき頼れる場所に 上遠野工務店

公開日 2022年03月16日

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上遠野(かどの)光一さん:葛巻町出身

 

会社の歴史と、葛巻の魅力

 「祖父が岩泉町で『上遠野木工所』という名前で始めた大工仕事が、うちの会社のスタートです。昭和23年創業ですね。二代目の私の父の代で岩泉町から葛巻町へ。名前も上遠野工務店に変わりました。私は三代目になりますが、生まれも育ちも葛巻です」と話してくれたのは、上遠野工務店社長の上遠野さん。

 葛巻の魅力を尋ねると「葛巻らしい人柄というのはあると思いますね。私たちもずいぶん周りの人に助けてもらって仕事を続けることができました。だからなおさら『ここに暮らす皆さんに必要とされる仕事をしたい』と思って会社をやっています。あくまでも『ここ、葛巻から』というのが信念です。それくらい、ここがいい。ここでなくちゃ。というこだわりは持っているんです」と答えてくださいました。

 

普段の仕事の様子と、その魅力

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 「住まいのことで何か困ったことがあったとき『上遠野工務店に電話すればなんとかなる』と思ってほしい、ということはいつも考えています」と上遠野さん。引っ越しや建物の登記の相談にもお答えしているのだそうです。「司法書士の仕事ができるわけではないんですが、どこに頼んだらいいか分からないようなことを専門家につないであげられる。葛巻町も高齢者世帯が増えてきました。何かあったとき、心細く感じている人が頼れる場所になっていくことが理想ですね」

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「いわゆる総合建設業のような形が将来的には夢なんです。屋根や電気工事業の許可も取りました。電気、水道、どんな仕事を頼まれても、ワンストップで相談・実現できる環境を作りたい。『ガラスが割れてしまった!』と連絡をもらったら、ストックしてあるガラスを準備して、すぐ軽トラで向かうことができる。現場対応力には自信があります」

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 社長から見た、今の会社の魅力・仕事のやりがいも伺ってみました。
 「『新築で家を建てた方が、同じ工務店にリフォームを依頼する確率はどのくらいか?』というのが建設業の指標になることが多いんですが、うちの会社は8、9割のお客さまがリフォームを頼んでくれるんです。新築のときに赤ちゃんだった子どもが立派に成長していたり、建てた家と過ごした長い時間の変化を感じられるのは嬉しいですよね。『また上遠野工務店に頼もう』そう思ってもらえるような誠実な仕事をしていきたいと、いつも社員と話しています」

 

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おまけ

 今、改修中の建物の現場を見せてもらうことができました。雪が降る中、作業に勤しむ皆さんの姿は真剣そのもので、見ているこちらまで背筋が伸びるような気持ちに。「どんな悩みでも相談してみてほしい」と話す上遠野さんの表情は、たえず笑顔で、今までも葛巻で暮らしているたくさんの人の支えになってきたのだろうと思いました。これからは、さらにパワーアップしていきたいとのこと。ますます頼れる場所になっていくのでしょうね。

 

 【取材日】2021.11.24
 【所属名】上遠野工務店

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