公開日 2021年09月01日
岩手県葛巻町の標高1,000メートルを超える上外川(かみそでがわ)高原は、昭和50年代の北上山系開発事業による草地造成が行われ放牧地として活用されています。その当時から、風は強く、ただ吹いているだけの存在であり使い道もなく、厄介者でした。この厄介者の「風」を有効活用できないかという発想の転換から、風力発電事業の取り組みへ発展しました。
上外川地区には、現在34基の風車が立ち並び、環境への負荷が少ない方法で発電をしています。
グリーンパワーくずまき風力発電所
上外川地区は標高が高く、風資源に恵まれています。この風資源を有効活用するために建設されたのが「グリーンパワーくずまき風力発電所」です。国内初の山岳高地に立地する大規模風力発電所であり、本事業は「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」に基づく「新エネルギー事業支援事業」の適用を受け、経済産業省より補助金を受けています。
実施主体 | 株式会社ジェイウィンド(電源開発株式会社100%出資子会社) |
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運転開始年月 | 平成15年12月 |
風車メーカー | ヴェスタス社(デンマーク) |
基 数 | 12基 |
発電電力 | 21,000kW(1,750kW×12基) |
くずまき第二風力発電所
グリーンパワーくずまき風力発電所に隣接する形で建設された風力発電所です。令和2年12月から稼働しています。
実施主体 | 株式会社ジェイウィンド(電源開発株式会社100%出資子会社) |
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運転開始年月 | 令和2年12月 |
風車メーカー | 日立製作所(日本) |
基数 | 22基 |
発電電力 | 44,600kW(2,000kW×16基、2,100kW×6基) |
※左が「グリーンパワーくずまき風力発電所」、右が「くずまき第二風力発電所」
見分け方
風車の中央(発電機が入っている部分=ナセル)に青い線が入っているのが「グリーンパワーくずまき風力発電所」、真っ白な風車が「くずまき第二風力発電所」です。